「染司よしおか」五代目当主、吉岡幸雄氏に毎月、日本の色にまつわる様々なお話をしていただくコーナーです。紫紅社特製カレンダー付き壁紙とともに、毎月月末に更新の予定です。
源氏物語で紅梅の襲がでてくる場面のひとつに、「梅枝」があります。
それは、光源氏が三十九歳の春のこと。宮中での権勢をきわめて、ひとり娘の明石の姫君の裳着(成人式)と、それにつづいて東宮への入内の儀がすすめられる帖です。
如月(二月)の十日、紅梅の盛りに、光源氏を弟の兵部卿が訪ねてきます。
そのおり、かつて光源氏が想いをよせていた朝顔の前斎院より、娘への祝いの品が届けられます。その手紙には白梅の散った枝が添えられています。白梅は紅梅より早く咲き早く散りますので、その枝が添えられているところに、みごとな季節感があるのです。
光源氏は、そのお礼に、「紅梅襲の唐の細長添へたる」装束を、前庭の紅梅の花とともに贈るのです。
「時にあいたる」、すなわち、季節にあった装いや振る舞いをすることが、平安朝の貴人たちの美意識の根源です。この「時にあいたる」ということが、源氏物語の大きなテーマであるといっていいのです。
『王朝のかさね色辞典』の「梅の襲 (かさね)」には、植物染で再現された紅梅の襲、一重梅の三枚重、莟紅梅の襲、裏梅の襲、雪の下の襲など14種類のかさねが紹介されています。(『王朝のかさね色辞典』全体では240種)
2月カレンダー付き壁紙

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NHK Eテレ「直伝 和の極意」
〜華麗 優雅 にっぽんの色を染める〜
講師: 吉岡 幸雄
放送 2012年1月10日〜2月28日
毎週火曜日8回シリーズ。
本放送 22:25~22:50
再放送 翌週 10:30~10:55
映画「紫」色に魅了された男の夢 予告編
植物染により日本古来の鮮やかな色文化を再現することに挑戦し続けている「染司よしおか」の吉岡幸雄氏と福田伝士氏の情熱を追った映画が制作されました。2011年12月から国内映画館、美術館等にて上映。
関連リンク:
吉岡幸雄プロフィール
吉岡幸雄の書籍
吉岡幸雄公式サイト
吉岡幸雄の仕事「王朝のかさね色」展
染司よしおか京都店