「染司よしおか」五代目当主、吉岡幸雄氏に毎月、日本の色にまつわる様々なお話をしていただくコーナーです。
藍の季節がやってくる。八月になると春に種をまいた蓼藍 (たであい) が育って見事な彩りをかもし出す。私どもの工房近くの畑へ、毎日通って刈り取りをする。まずは葉を一枚一枚ちぎって、生葉染 (なまはぞめ) にすると、澄んだ天空のような鮮やかな彩りとなる。

藍の葉は、水に浸して三日間放置し、色素をくみ出して沈殿させることもする。こうしておくと、夏の盛りをすぎても染めることが出来る。
「青は藍より出で」という古いことわざがある。青藍の彩りは人が最も親しみをもつ。
空色、縹、紺、浅葱、人は青に、様々な色名を付けてきた。
立秋の季がやってくる。入道雲がさって、晴れわたる早秋の空、工房では藍染めの毎日。晴れわたる空、澄んだ清流。それが麗しい藍染の御手本である。

浅葱色 (あさぎいろ)
「浅葱」の文字を考えると葱の嫩葉 (わかば) の色となり、緑味をおびた色のようであるが、実際には「水色」よりやや濃い色、蓼藍で染めた薄い藍色をいう。色見本は蓼藍の生葉染。
(紫紅社刊「日本の色辞典」より)
関連リンク:
「日本の色辞典」吉岡幸雄 - 色名解説の決定版!
「虹色どろぼう」染司よしおかの植物染
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