吉岡幸雄の仕事展 千年紀―源氏物語の色
ご来場ありがとうございました。

古都京都にて200年つづく染織工房「染司よしおか」の五代目当主 吉岡幸雄氏がライフワークとして取り組んできた『源氏物語』のなかに描かれた色彩と襲の色目の美を現代に再現する仕事が完成し、物語が書かれて一千年目にあたる2008年に「源氏物語の色辞典」が刊行されました。また、「吉岡幸雄の仕事展」が東京日本橋高島屋で12月に開催され、大変多くの方々にご来場頂き、盛況の内に終了することができました。

『源氏物語』五十四帖の文中には、四季のうつろいや登場人物の心理描写が、さまざまな色の表現、襲の色目に託され、巧みに織り込まれています。「花宴 (はなのえん)」の光源氏の桜襲の衣裳、「絵合 (えあわせ)」の天皇《冷泉帝》の袍 (ほう)、「若菜上」の女三の宮の桜の細長 (ほそなが)、「若菜下」の明石女御の紅梅の御衣 (おんぞ) などの衣裳をはじめ、「玉鬘」の衣配りなど『源氏物語』から想起されるさまざまな色布を、『延喜式』など参照して大成いたしました。

今回の展示会は、その多彩で鮮麗な色の表現を、吉岡幸雄氏が古法にのっとった自然染の技法により、忠実に再現、染織作品として甦らせようとしたものです。

百坪を越す会場に、物語の代表場面をしつらえ、往時の平安貴族の生活ぶりを偲んでいただきつつ同時に花草樹にひそむ色材を汲み出し、鮮麗な伝統色で創り出された現代感覚のファッション、インテリア、呉服の品々を一堂にならべ、吉岡幸雄氏と「染司よしおか」の仕事の精華をご覧いただきました。


平安王朝の多彩な色文化を再現
「源氏物語の色辞典」吉岡幸雄

日本の伝統色 ミニ知識

茶 赤 青 紫 黒 黄

吉岡幸雄の仕事展 日本の色 万葉の彩り2009年 吉岡幸雄の仕事展
日本の色 万葉の彩り

植物染の色にこだわり、日本の伝統色を追求している吉岡幸雄氏が、平城遷都1300年を迎えて、吉岡幸雄の仕事展「日本の色 万葉の彩り」を開催しました。

関連リンク:
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「日本の色辞典」吉岡幸雄 - 色名解説の決定版!
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吉岡幸雄の仕事展「源氏物語の色」開催
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