「染司よしおか」五代目当主・吉岡幸雄著『王朝のかさね色辞典』より、「蘇芳の襲」の一部を紹介しています。「染司よしおか」にて日本古来の植物染で再現された「蘇芳の襲」作品の壁紙もどうぞ。
蘇芳の襲
『王朝のかさね色辞典』「蘇芳の襲」より
染織史家・吉岡幸雄
著
蘇芳が日本に入ってきたのは、遅くとも八世紀までだと考えられる。奈良東大寺の正倉院には薬として収められているほか、蘇芳染の工芸品がいくつか伝えられている。
「黒柿蘇芳染金銀絵如意箱」はその一例である。
黒柿は、表面に墨を流したような模様があって、それ以外のところは薄茶色でその対比が美しい木材である。これを蘇芳で染めると黒いところは紫系の彩りに、薄茶のところは赤く染まって、まるで
そのほか『正倉院文書』に「蘇芳紙」の記述もあって、工芸品や和紙を染めるためにかなりの量が輸入されていていたことがわかる。
*続きは、『王朝のかさね色辞典』にてどうぞ。『日本の色辞典』『日本の伝統色100』にも日本古来の植物染で再現された「蘇芳色」の色標本と解説が含まれています。
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紫紅社刊『王朝のかさね色辞典』より、植物染めによる「蘇芳色」を壁紙にしました (染色: 染司よしおか)。
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『王朝のかさね色辞典』中身紹介動画
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