日本の色の十二ヶ月
古代色の歴史とよしおか工房の仕事
吉岡 幸雄 著
『日本の色の十二ヶ月』
「インディゴブルーと出藍の誉れという言葉」より
藍は夏の色である。
涼やかな麻布を、藍の
藍で染められた布はだれの目にも親しみを与えるものだ。
初めて宇宙を飛んだソ連のガガーリン少佐が、「地球は青かった」と語ったことを私は子供ながら印象強く思った。
日本人で最初に宇宙を飛んだ元TBS記者の秋山豊寛さんとある雑誌で対談する機会があった。秋山さんは色彩のことに、たいへん興味を持たれていて、そのときの話のなかで、
僕はブルーがすごく好きなんですよね。宇宙船からみると宇宙は本当に真っ黒なんですよ。しかし地球の輪郭から、だんだんその真っ黒な宇宙に行くとき、大気は青くみえるんです。地上十一キロぐらいの対流圏から上がって、どんどん成層圏になって、五十キロとか百キロとか、そこに向かって、ずっと青く輝くようなものが、だんだん黒に変化していくんですね。この色の変化がすごくきれいなんですよ。黒とのすれすれの部分の所がインディゴブルーなんです。その青が何とも言えない。
といわれた。
つづきは、『日本の色の十二ヶ月:古代色の歴史とよしおか工房の仕事』(吉岡幸雄著)にてどうぞ。
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