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「源氏物語」の色辞典
「帚木」より
吉岡 幸雄 著

「二藍」という色

「二藍」という文字からみると、藍が重なって、あたかも濃い青色のように思えるのだが、そうではない。

「藍」は、いまでは藍色のことをさすが、その昔は染料の総称でもあった。また赤の染料である紅花は、かつて中国の呉の国から運ばれた染料であることから、「呉藍」と記された。だから青系の染料である蓼藍で染め、呉藍(紅花)で染める、つまり二つの染料(藍)で染めたため、「二藍」とよばれる。

色彩は、青と赤が重なり合って紫色となり、その色調は、藍と紅のかけあわせの濃淡によって無限といってもいいほどの数になる。

二藍を染めるには、必ず藍を先に染める。というのは、藍甕のなかは灰汁が入っていてアルカリ性になっているため、紅花を先に染めると赤の色素が抜けてしまうからである。ただし、刈り取ったばかりの蓼藍の生葉で染める場合は、紅花で先に染めたのち、藍をかけるほうがいい。

※続きは紫紅社刊『源氏物語の色辞典』にてどうぞ。

源氏物語の色辞典』中身紹介動画

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紫紅社刊『王朝のかさね色辞典』より植物染めによる「二藍色」の作品を壁紙にしました (染色: 染司よしおか)。

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