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日本の色の十二ヶ月
古代色の歴史とよしおか工房の仕事
吉岡 幸雄 著

『日本の色の十二ヶ月』
「インディゴブルーと出藍の誉れという言葉」より

藍は夏の色である。

涼やかな麻布を、藍の (かめ)のなかになんどか浸けていくと、その色は甕覗 (かめのぞき)浅葱 (あさぎ) (はなだ)という色名があるように、しだいに濃く染め上がっていく。最後に桶に水をいっぱい張って、そこに甕から引き上げた布を入れる。どんどん水を足して、あふれさせながら、布を繰っていく。流水のなかを、藍の布がくねりながら泳いでいるさまは、あるときは空のようであり、あるときは海にもみえて、夏の光を涼やかに反射させる。

藍で染められた布はだれの目にも親しみを与えるものだ。

初めて宇宙を飛んだソ連のガガーリン少佐が、「地球は青かった」と語ったことを私は子供ながら印象強く思った。

日本人で最初に宇宙を飛んだ元TBS記者の秋山豊寛さんとある雑誌で対談する機会があった。秋山さんは色彩のことに、たいへん興味を持たれていて、そのときの話のなかで、

僕はブルーがすごく好きなんですよね。宇宙船からみると宇宙は本当に真っ黒なんですよ。しかし地球の輪郭から、だんだんその真っ黒な宇宙に行くとき、大気は青くみえるんです。地上十一キロぐらいの対流圏から上がって、どんどん成層圏になって、五十キロとか百キロとか、そこに向かって、ずっと青く輝くようなものが、だんだん黒に変化していくんですね。この色の変化がすごくきれいなんですよ。黒とのすれすれの部分の所がインディゴブルーなんです。その青が何とも言えない。

といわれた。

つづきは、『日本の色の十二ヶ月:古代色の歴史とよしおか工房の仕事』(吉岡幸雄著)にてどうぞ。

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紫紅社刊『王朝のかさね色辞典』より植物染めによる和紙の作品を壁紙にしました (染色: 染司よしおか)。

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