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王朝のかさね色辞典
吉岡 幸雄 著

『王朝のかさね色辞典』「菖蒲と杜若」より

「菖蒲」と書いて「アヤメ」または「ショウブ」と読むが、アヤメはアヤメ科の多年草である。剣状の葉が茂るようすが文目模様に似ているからとか、花蓋に編状の模様があるからなどの名の由来があり、花菖蒲、カキツバタなど他のアヤメ科の植物をふくんで総称することもある。

「何れ菖蒲か杜若」という言葉があるように、その区別はつけにくい。

いっぽうショウブはサトイモ科である。『古今集』に、

「時鳥鳴くや五月の菖蒲草あやめも知らぬ恋もするかな」

よみ人知らず(巻十一)

とあるが、この時代はアヤメといってもショウブのことをさしている。『薄様色目』は江戸時代に刊行されているが、王朝の文化を研究したものであるから、ショウブの色目を扱っているとおもわれる。

菖蒲の葉は香りが高く邪気を祓う植物として端午の節句の薬玉に用いられた。

その薬玉は、薬草や香料を入れた袋を造花で飾って菖蒲をつけ、五色の糸を垂らしたものだった。

※続きは紫紅社刊『王朝のかさね色辞典』にてどうぞ。

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紫紅社刊『王朝のかさね色辞典』より、植物染め和紙の作品を壁紙にしました (染色: 染司よしおか)。

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