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『日本の色辞典』
吉岡 幸雄 著

日本の色辞典「艶紅 (つやべに)」より

紅花には人間にとっての有効な面がたくさんある。薬効としては血液の循環をうながすために高血圧の薬になる。紅花油として市販されているように、その種には油分が多く含まれている。そして染料、化粧品としても広く用いられてきた。

化粧用、あるいは絵具のように使うためには、色素を沈殿させて泥状にする。まず紅花から、紅色の色素を抽出する。それに米酢を加えて中性にする。そして、紅花は植物性繊維には色素がすぐに染まりつくが、いっぽうで放出することも早いという特徴を利用して、麻布または木綿布などの植物繊維にしみ込ませる。紅花の色素はアルカリ性で溶出するので、しみ込ませた麻布に藁灰から取った灰汁を加えて色素を揉み出す。かなり濃い紅花の液をつくるのである。そこへ烏梅 (うばい)という、熟した梅の実に煤をまぶして燻製したものの水溶液(天然のクエン酸)を加えると、紅花の色素は沈殿する。それを集めた泥状のものが艶紅 (つやべに)である。

続きは、『日本の色辞典』(吉岡幸雄著) にてどうぞ。

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日本の伝統色 ミニ知識

染織史家・吉岡幸雄の回顧展「日本の色―吉岡幸雄の仕事と蒐集―」@細見美術館