明治・大正 詩集の装幀

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明治・大正 詩集の装幀 基本情報
商品コード | 9784763615183 |
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著者 | 工藤早弓 |
出版社 | 京都書院 |
税込価格 | 1,100円 |
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備考 | 古い書籍のため表紙に若干のヨゴレやイタミがあります。 |
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『明治・大正 詩集の装幀』について
言葉の美とともに、それを造り出した時代の精神の美が宿る。
近代詩は従来の日本文学にはなかったものである。万葉の長歌や歌謡など、長い形の詩歌はあったが、より深い思想や哲学など、複雑な精神性を自由にうたいあげる西洋詩の導入は、創造心に燃える明治・大正の人々に新鮮な驚きを与えた。自己表現としての詩集の造本は次第に工夫を凝らし、詩人と画家・版画家との交流を得て内容にふさわしい装幀を生み出した。本書では、明治・大正の貴重な初版詩集のコレクション (井田架蔵書) より、近代詩歌の歴史を辿りつつ、造本の美を探る。
*本書の内容は紫紅社出版、 新装版「明治・大正 詩集の装幀」と同じです
「はじめに」工藤早弓
古い本—それもオリジナルの初版を手にした時に思うことは多い。とりわけ詩集の初刷りは詩人自らが目を通しているのが普通だと思われる。活字の大きさ、組み工合、行間の空間、挿絵、表紙のクロス、紙の質、製本等など装幀 (そうてい) にも思い入れを込めて心配りをしているだろう。だからそんな本を手に取った時は、それが単にその奥附の時期に出版されたもの、というだけでなく、その本をまっさらの時に読んだ人々、さらにその後の年月に手にした人々のその時の感情—心の揺れやふるえをも手にしていることなのだと思う。
- 近代詩歌の産声
- 新体詩抄
- 浪漫主義の高まり
- 島崎藤村 / 土井晩翠 / 与謝野鉄幹 / 岩野泡鳴 / 河井酔茗 / 伊良子清白
- 浪漫から象徴へ
- 薄田泣菫 / 蒲原有明 / 上田敏と『海潮音』
- 象徴主義の時代
- 三木露風 / 北原白秋 / 木下杢太郎 / 日夏耿之介 / 堀口大学 / 荻原朔太郎 / 室生犀星 / 宮沢賢治 / 高橋新吉
- 明治・大正詩集の装幀
言語 | 日本語 |
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装丁 | 文庫版 |
ページ数 | 256ページ |
本のサイズ | 14.8 x 10.5 x 1.3cm / 0.19kg |
ISBN-10 | 4763615181 |
ISBN-13 | 9784763615183 |