日本人の創った色
(NHK人間講座)

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日本人の創った色 (NHK人間講座) 基本情報
商品コード | 9784141890607 |
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著者 | 吉岡幸雄 |
出版社 | NHK出版 |
税込価格 | 616円 |
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『日本人の創った色 (NHK人間講座)』について
日本の自然風土は、類いまれなる色彩への感受性と幾百もの色名を生んだ。四季の移ろいと彩りに日本人は何を感じ、どんな思いを寄せてきたのか。ゆかしい色名と色そのものが消えつつある今、「色」をかたり「歴史」を語る。
本誌は 2001年12月〜2002年1月に放送された、NHK人間講座「日本人の創った色」(講師: 吉岡幸雄) のテキストです。2012年1月10日〜2月28日放送の、NHK Eテレ「直伝 和の極意」 〜華麗 優雅 にっぽんの色を染める〜(講師: 吉岡幸雄) のテキストではありませんのでご注意ください。
「はじめに」より
日本列島はその地理的な条件から、四季の移ろいがこまやかで、自然の姿も日々変化を見せてくれます。そのような美しい自然界の彩りを、ときに応じて自分の身につけ、身のまわりに配したいと願うのは、美へのあこがれの基本でした。また、季節に調和した色を身につけることが教養であり、美しさの根源でもあったのです。それゆえに、色彩への関心は、世界でも類を見ないほどに深まったといっていいでしょう。時代を経るごとに、色名は多岐にわかれてゆきます。かなりの消長がありましたが、現在でも三百から四百の色名をあげることができるでしょう。
— 吉岡幸雄
- 生命の色—赤
- 高貴な色—紫
- 親しみの色—藍
- 豊麗な色、魔力の色—黄・金
- 草木花の色—緑と襲の色目
- 渡来した鮮烈な色—蘇芳と臙脂
- 江戸時代の町人の色—茶・黒・白
- 近代の色、現代の色
吉岡幸雄 (よしおか さちお)
染織史家・「染司よしおか」5代目当主
1946年、京都生まれ。1971年、早稲田大学第一文学部卒業後、美術図書出版の紫紅社を設立。1988年、生家「染司よしおか」五代目当主を継ぎ、化学染料を使わず、植物染料による日本の伝統色の再現に取り組む。奈良薬師寺「玄奘三蔵会大祭」での伎楽衣裳四十五領の復元、東大寺伎楽衣裳を制作など、日本古来の染色法により古代色を復元。国文学、国宝修復など幅広い分野への貢献が認められ、2009年、京都府文化賞功労賞受賞。2010年、第58回菊池寛賞受賞。2012年、NHK放送文化賞受賞。2019年9月30日、73歳で逝去。主な著書に『日本の色辞典』『源氏物語の色辞典』『王朝のかさね色辞典』など。
ページ数 | 160ページ |
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本のサイズ | 21 x 15 x 0,8cm |
ISBN-13 | 9784141890607 |