『日本の色辞典』『源氏物語の色辞典』で日本の伝統色を再現してきた植物染の第一人者、吉岡幸雄氏 待望の第三弾。王朝の美・襲の色目 (かさねのいろめ) 240色を染め和紙で完全再現。予約受付はこちら >>
『王朝のかさね色辞典』
序文より (吉岡幸雄)
かねてより「かさね色」を集成した書籍を出したいという想いがあったので、『薄様色目』を底本に、『かさねのいろめ』を参考にして、二百四十通りのかさね色をいずれも伝統的な植物染で再現したのである。
たとえば桜なら二十五種類もの説を披露している。これをもとに私なりの解釈も加えて、現代にも通じるかさね色の配色の妙を収載した。
その季節への憧憬の結晶のような「かさね色」は、現代に通じるもので、近代以降、さらにいえば高度経済成長以降、色彩が自由ふんだんに得られる現代において、自然への崇敬や自然との共生の心を見失いがちだった日本人への直言 (メッセージ) ではないかと思うのである。
『王朝のかさね色辞典』
A5判変型 上製本
312ページ オールカラー
定価: 本体3,500円+税
2011年12月刊行
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日本人は侘・寂 (わび・さび) といった言葉で表現されるような、くすんだ色を好んだのではなく、いつの時代も透き通った色鮮やかなものを欲していた。その日本人の色彩感覚、色文化を現代に蘇らせた吉岡幸雄とは。
関連リンク:
「日本の色辞典」吉岡幸雄著 - 色名解説の決定版!
「源氏物語の色辞典」吉岡幸雄著
吉岡幸雄公式サイト
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